私たちは、本当にこの政策を選んだのだろうか。
前回は、
「選挙に勝てば、何をしてもよいのだろうか。」
という問いを投げ掛けました。
今回は、その続きを考えてみたいと思います。
私は、皇室典範改正そのものの賛否を論じたいわけではありません。
考えたいのは、政策がどのような過程を経て決定されていくのかという、民主政治の仕組みです。
今回、この問題について、選挙での位置付け、公約、国会審議の経緯、与野党の主張、そして国民に提供されている情報などを、公開されている資料や報道を基に整理してみました。
その結果、
・選挙の主要な争点ではなく、
・公約で十分に議論されたとも言い難く、
・国民が十分な情報を得る機会も限定的だった。
以上のことが確認できました。
つまり、政策決定の最終的な手続きは国会で行われたとしても、その過程は国民に十分見える形で進められているとは、とても言い難いでしょう。
もし、国家の根幹に関わる重要な政策が、このような形で進められていくとすれば、
私たちは、本当にこの政策を選んだと言えるのでしょうか。
民主主義は、最終的に法律どおりの手続きが行われれば、それだけで十分なのでしょうか。
それとも、国民が政策決定の過程を知り、理解し、必要に応じて意見を表明できることまで含めて、民主主義なのでしょうか。
また、今回の分析では、なぜ今、この皇室典範改正を急ぎ進める必要があるのかという点についても、国民に十分な説明が行われているとは言い難いように思います。
政策を進めるのであれば、その内容だけではなく、なぜ今、急いで進める必要があるのかという理由についても、国民が理解できるだけの説明が求められるのではないでしょうか。
皇室典範改正問題は、その内容だけではなく、
民主政治において政策決定の過程はどこまで国民に開かれているべきなのか。また、その過程はどこまで妥当性があるべきなのか。
そのような、より根本的な問いを私たちに投げ掛けているように思います。